信用してはいけない!安価な見積もり
安価な見積もりを提示されるとつい頬が緩み、心揺らいでしまうもの。このページでは、騙されてしまう人が多い“安価な見積書”のワナについて解説しています。
安いだけの見積もりは危険!!
過度に薄めた塗料を使用する
外装塗装を安くするための1番手っ取り早い方法は、塗料を薄めてしまうことです。
塗料には「基礎塗布量」といい、1㎡当たりに使用する塗料の量が各塗料メーカーによって定められています。 外壁に使われる塗料自体は希釈して使う必要があるのですが、見積もり価格があまりにも安い場合、規定以上に薄めて使用しているケースがあります。
低品質の塗料を使用
悪徳業者の中には、質の悪い塗料を使いコストを抑えようとする場合が多くあります。また、見積もりでは高グレード品を記載しておきながら、実際に使うときにはグレードの低い塗料で施工されているケースもあるので注意が必要です。
質の悪い塗料は安価ではありますが耐用年数が短く、塗り替えのサイクルが早まるため結果としてコストパフォーマンスが悪くなります。また「安くて高品質なオリジナル塗料を使用します」と提案してくる業者もいますが、そのようなオリジナル塗料は一般には流通していないOEM品なため、実績や品質の確認ができないことからおすすめしません。
人件費のカット
技術力の高いベテランスタッフの人件費は高いのが一般的です。人件費を削減するため、経験が浅く単価の安いスタッフに外壁塗装させることがあります。安さばかりを追求した結果ベテラン職人がおらず、結果として外壁塗装の仕上がりが悪く失敗につながる場合があるので注意が必要です。
人件費がとても安く算出された場合は、ベテランの職人の有無などを確認してみましょう。
自社施工ではなく下請け業者に発注
人件費削減の手段として、下請け業者に委託して塗装をしてもらうケースもあります。このような場合は中間マージンが発生します。そのためできるだけ利益を増やそうと、工期の短縮や低品質な塗料の使用など、質の悪い塗装を行うおそれがあるので注意が必要です。
塗装業者には「塗装は自社施工ですか?」と事前に確認しておくと良いでしょう。
工期の短縮
塗装の工期が長ければ長いほど、人件費や移動代などで費用がかさむものです。そのため、無理に工期を短くさせて経費を抑えようとする業者もあります。よく報告されているのが、塗装の乾燥において、必要な日数を取らずに次の工程に進むケースです。乾燥が不十分なまま次の塗装を行うと、塗装の質が下がり施工不良へとつながります。
塗料の乾燥には約1日かかるため、下塗り・中塗り・上塗りで最低3日確保されていない場合には、業者へ確認しましょう。
足場のコストカット
足場は約30坪で15~20万円が相場です。この足場を簡略化してコストカットを行う危険性に注意してください。塗装業者にとって重要な足場を簡略化すると、塗装の仕上がりが不十分になったり、事故にもつながります。
足場代が安すぎると感じたら、事前に確認してみましょう。
「安い見積もり」には必ず理由がある!
できる限り安く行いたい外壁塗装ですが、低価格で提示される見積もりにはそれだけの理由があります。事実、前項の「安いだけの見積もりは危険!! 」でご紹介したような粗末な塗装工事が横行しているのです。
悪いとわかっていながら安さを武器に営業をかける悪徳な塗装業者もありますが、ひとえに、安い塗装業者が悪いとも言い切れません。お客様のご要望に答えるべく、度重なる値引きやコストカットでこのような方法を取らざるを得なくなっている場合も、中にはあるのです。
しかし、結果的には外壁塗装が失敗という結果になるかもしれませんので、あまりにも安い見積もり金額が算出された場合には、安さの理由について確認を行いましょう。
地元密着業者の場合は評判が業績に直結するため、適正価格で見積もりをしてくれる業者が多いのが特徴です。数社見積もり比較には、ぜひ地元業者も加えることをおすすめします。
「怪しい」と思ったらすぐに相談を!
やたらと安い見積金額以外にも、契約前に「怪しい」と思う部分があるならば、他の塗装業者にも問い合わせをし相談してみるのがおすすめです。また、強引な手口で外壁塗装を契約してしまったが、やっぱりしっかりと検討したい……など不安に思ったら「クーリングオフ制度」を検討しましょう。クーリングオフは、8日以内に手続きを済ますことができればその契約を無効にできる制度です。
疑問が残る契約を結んでしまったと思ったら、すぐにクーリングオフの手続きを行いしましょう。
外壁塗装は値段だけで決めない!
これまでご紹介してきたように、「激安」「格安」を全面に出して営業してくる業者にはぜひ注意すべきことがわかりました。
外壁塗装の成功のカギは《外壁塗装業者を値段だけで決めないこと》です。品質が伴わない外壁塗装は効果が薄く、思っていたよりも早く補修をしなければならない結果につながります。
安物買いの銭失いにならないよう、さまざまな外壁塗装業者を比較し検討することをおすすめします。
まとめ
「一番安い見積もりだから」といって、それを理由に契約を決めてしまうのはNGです。相場について情報を得ておき、安い見積書は内容をしっかりと確認しておくことが重要です。外壁塗装会社の選び方や優良企業の見分け方については、下記のリンクもご参考ください。